発達障害とは・・・・・

2005年に「発達障害者自立支援法」が施行され、発達障害とは「自閉症、アスペルガー症候群その他広汎性発達障害、学習障害(略称LD)、注意欠陥多動性障害(略称ADHD)、その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」です。

発達障害には様々な診断名がありますが、実際には障害の特徴などがお互いに重なっているケースがあり、明確に障害を診断することが困難です。

日常生活において、次のような特徴があります。

主な特徴
対人関係を築くことが困難

感覚の過敏性がある

コミュニケーションが難しい

読み書きや計算が困難

想像力が乏しく、こだわりが強い

不注意が多い

パターン化された行動が多い

人の話を聞くことが苦手

興味・関心に偏りがある

臨機応変さに欠ける

これらの特徴は誰にでもあります。しかし現れ方が顕著もしくは日常生活に支障を来たしている場合は、何らかの発達障害が疑われます。発達障害には大まかに広汎性発達障害(略称PDD)、学習障害(略称LD)、注意欠陥多動性障害(略称ADHD)という3つのカテゴリーに分けられています。

広汎性発達障害(PDD)

自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害を含む総称です。

自閉症とは・・・

次の特徴を持つ障害です。

  1. 対人相互関係を築くこと
    他人への関わりが独特または関心が乏しいです。対人関係のあり方から主に積極奇異型、受動型、孤立型の3タイプに分けられます。
  2. コミュニケーションにおける質的パターン
    言葉の欠如や遅れ、オウム返しが多い、会話のキャッチボールをすることが苦手です。また曖昧な表現を理解したりすることが苦手で比喩表現や冗談を文字通り受け取ってしまう傾向があります。またその場にそぐわない発言をしてしまうこともあります。
  3. 限定した常同的な興味、行動および活動
    こだわり行動が見られ、興味・関心の対象が狭く偏っています。不確定な要素を楽しんだり、臨機応変に対応する力が極端に不足しているため、スケジュールが乱れたり、予測のつかないことをすることに対して強い不安や抵抗を示します。
  4. 感覚の特異性
    五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)を感じる感覚が一般の人たちとは異なっています。特定の音、光、匂いなどに興味を引いたり、拒絶反応を示したりすることがあります。また寒さや暑さに敏感もしくは鈍感だったりします。

アスペルガー症候群とは・・・

上記の自閉症の特徴を併せ持ちますが、明らかな知的発達や言語発達の遅れが見られない障害です。アスペルガー障害とも言われています。知能や学力は平均もしくはそれ以上で、大学進学している人もたくさんいます。また自分の得意分野に関しては驚異的な才能や集中力を発揮します。しかし自閉症と同じ特徴を持っているために、円滑な対人関係やコミュニケーションを図ることが苦手です。

特定不能の広汎性発達障害とは・・・

自閉症やアスペルガー症候群の特徴に少なからず当てはまるけれど、その現れ方があまり顕著でなかったり、十分に満たない場合、特定不能の広汎性発達障害といわれることがあります。

学習障害(LD)

全般的な知的発達に遅れはないのに、聞く、話す、読む、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を習得することに著しい困難がある状態をいいます。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

よくADHDと表記される障害です。多動性、衝動性、注意力散漫という主に3つの特徴があります。

  1. 多動性(おしゃべりが止らなかったり、待つことが苦手でうろうろしたりする)
  2. 衝動性(約束や決まり事を守れない事やせっかちでいらいらしてしまう)
  3. 注意力散漫(うっかりして同じ間違いを何度も繰り返してしまう)

発達障害と就職について・・・

発達障害の人は、個人で就職や就職活動されている方もいますが、就労支援があった方が継続した就職につける可能性が広がります。発達障害の就職には、一般就労(障害をクローズして働く)と障害者就労(障害をオープンして働く)の2種類があります。一般就労においては、周囲の社員達の理解や支援が得られず、仕事や対人関係の躓きが見られ、精神的にかなり苦労したり、就職が長続きしないことが多いです。一方、障害者就労では周囲の社員達の理解や支援が得られ、就労するに当たり、発達障害の人個々の特性に合わせた配慮を求めることができます。そのため働きやすく、より継続した就労につながる可能性があります


発達障害の雇用のポイント・・・

発達障害の人は、人によって症状が様々なので、一人一人の特性に合った、就労の環境作りがポイントです。発達障害の人にとって苦手な環境は周囲の人たちがカバーして、得意分野を発揮できる環境を整えてあげることが大切です。発達障害の人の就労環境を整えてあげることで、社会貢献が実現できる可能性が広がります。